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腹部大動脈瘤手術例の平均年齢は72歳と比較的高齢ですが、冠動脈との複合病変がなければ、問題の少ない手術となっています。 大動脈弁輪拡張症 (Annuloaortic ectasia)などの大動脈基部瘤についてはBentall変法が中心でしたが、被覆人工血管や生体接着剤の導入もあり大動脈壁を用いた纏絡縫合を行うことなく左右の冠状動脈カレル・パッチ法に準じて再建しています。また、大動脈弁の性状によっては自己弁を温存するDavid法、Yacoub法も採用し、良好な成績を得ています。 大動脈弓部置換では選択的脳灌流法による脳保護のもとに極めて良好な成績をあげています。下行大動脈瘤に関しても選択的肋間動脈灌流法や脳脊髄液ドレナージなどを採用し対麻痺の予防に努め、世界を含めてトップクラスの成績を報告しています。胸腹部大動脈瘤に関しても、大動脈遮断中は臓器灌流に努め、様々な対麻痺予防を行いながら積極的に手術を行っています。
最近、カテーテル・インターベンションの一端として、ステントグラフト法が試みられていますが、遠隔成績が不十分な現在では、心肺の機能不全など開胸、開腹の困難な高齢者例に限って実施することとしています。 ![]() 胸部大動脈瘤手術 |
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