当科のご紹介

現況

はじめに

 慶應義塾大学心臓血管外科の特色は、弁膜症冠動脈疾患先天性心疾患大動脈疾患などあらゆる心臓大血管疾患に対する外科治療に対応できることにあります。さらに低侵襲心臓手術(MICS)を早くから導入し積極的に行っています。また、心臓病の重症化に伴い糖尿病、腎臓病、脳血管病変など、全身疾患を合併する患者さんが増加しており、大学病院という特殊機能病院の利点を最大限に活用し診療にあたっています。

大学および関連施設での手術実績

 2002年の1年間に慶應義塾大学病院で実施した心臓血管手術総数は426例で、うち人工心肺を用いた開心術は282例です。内訳は弁膜症、冠状動脈疾患、大動脈瘤、先天性心疾患、ペースメーカー手術など多岐わたります。手術成績は弁膜症手術および、冠状動脈バイパス術で入院死亡例を認めず、大動脈瘤、先天性心疾手術でも良好でした。
 関連施設全体についても同様に手術症例が増加しており、2001年の手術総数は2,366例で、うち人工心肺を用いた開心術は1,128例。また1990年の手術総数1,434例と比較しますと5割増であり、人工心肺症例については倍増しています。
 なお、日本胸部外科学会で実施している年間手術集計2000年では、先天性心疾患9,510例、弁膜症10,090例、冠動脈バイパス19,043例、解離性大動脈瘤2,849例、腹部大動脈瘤を除く胸部大動脈瘤3,096例、ペースメーカー植え込み12,441例となっています。
 教室の関連施設には北より、済生会宇都宮病院、足利赤十字病院、さいたま市立病院、国立埼玉病院、国立病院東京医療センター、都立清瀬小児病院、川崎市立川崎病院、平塚市民病院、相模原協同病院、静岡赤十字病院があり、ほかに埼玉県立循環器呼吸器病センター、防衛医科大学校、東海大学、関西医科大学などとも交流を深めています。