心房中隔欠損閉鎖術

小切開ポートアクセス法 腋窩小切開法 AMPLATZER心房中隔欠損症閉鎖システム

腋窩小切開法または胸骨正中小切開法(体重40kg以下:主に小児症例)

開心術では胸骨正中切開といって胸の真ん中を縦に切り、左右の鎖骨の間から鳩尾までの縦長の板状の骨も電気鋸などを用いて縦に切ることにより心臓に到達する方法がもっとも一般的な方法で、歴史的にも古くから安全性が確立された方法です。多くの開心術で依然として採用されている方法です。


腋窩切開

当院では、特定の種類の先天性心疾患を修複する時には、他の小切開による到達方法をしばしば用い、低浸襲心臓手術として区別する場合があります。たとえば心房中隔欠損,心室中隔欠損, 心内膜床欠損などでは、腋窩(脇のくぼみ)切開による到達法で、これらの開心修復術が可能となることがあります。傷跡は胸の正面に大きく縦に残ることなく腕を持ち上げない限り見えなくなりますので傷跡のことで将来悩んだりすることもなくなります。また特に年長児以降の患者様では胸骨正中切開法の時のように骨を切開しない分、術後の傷の痛みが少なく、肉体的な回復が速くすぐに身体活動を再開することができます。


正中小切開

胸骨正中切開法が必要になる場合でも、可能であれば標準的切開より皮膚切開は小さくとどめ、かつ首から遠くに傷のうえ上端が収まるようにすることで傷跡を目立ちにくくしています。

腋窩小切開法での手術を希望される方は、水曜日午前の饗庭了准教授の外来でご相談ください。

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