ロボット支援下僧帽弁形成術:da Vinci が拓く、心臓弁治療の新たな選択肢

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ロボット支援下僧帽弁形成術:
da Vinci が拓く、心臓弁治療の新たな選択肢

はじめに

 心臓弁膜症、特に僧帽弁閉鎖不全症でお悩みの皆様、
「手術が必要と言われたけれど、体に負担が少ない方法はないだろうか…」
そう思っていませんか?
当院では、最新の da Vinci サージカルシステムを用いた、ロボット支援下僧帽弁形成術を提供しています。従来の胸を開く手術に比べ、低侵襲で、早期回復が期待できる新しい治療法です。

ロボット支援下僧帽弁形成術とは?

 da Vinci(ダヴィンチ)サージカルシステムという最新の手術ロボットを用いて、外科医が精密な操作を行う心臓手術です。従来の胸を大きく開く手術(開胸手術)とは異なり、右胸の小さな切開口(右小開胸)から手術を行うため、患者様への負担が大幅に軽減されます。

da Vinci の優れた機能

  • 高精細 3D 画像: 術野を立体的に拡大表示し、より正確な手術を可能にします。
  • 自由度の高い鉗子: 人間の手よりも可動域が広く、複雑な弁の修復を精密に行えます。
  • 手振れ補正機能: 安定した操作で、より安全な手術を提供します。

ロボット支援下僧帽弁形成術のメリット

  • 低侵襲: 小さな切開で行うため、体への負担が少なく、術後の回復が早いです。
  • 早期社会復帰: 痛みが少ないため、早期のリハビリが可能となり、早期の社会復帰が期待できます。
  • 美容的なメリット: 傷跡が小さく目立ちにくいので、美容的な満足度も高いです。
  • 高い手術精度: 前述したda Vinci の優れた機能により、精密な弁形成が可能となり、長期的な弁機能の維持が期待できます。
  • 痛みの軽減: 手術後の痛みが少ないため、鎮痛剤の使用量を減らすことができます。

当院のロボット支援下僧帽弁形成術

 当院では、経験豊富な心臓外科医が da Vinci を駆使し、患者様に最適な手術を提供しています。

術前の流れ

  • 徹底した術前検査: 心臓の状態を詳しく評価し(心エコー、CT・MRI検査など)、手術の適応を慎重に判断します。
  • チーム医療: 医師(心臓血管外科・循環器内科・麻酔科)、看護師、理学療法士など、多職種の専門家が連携しながら治療戦略を練り患者様をサポートします。

手術の流れ

  • 麻酔: 全身麻酔を行います。
  • 手術: 右側の肋骨の間を小さく切開し、da Vinci を用いて僧帽弁を修復します。
  • 術後: 集中治療室で経過を観察し、状態が安定すれば一般病棟へ移動します。
  • リハビリテーション: 理学療法士の指導のもと、リハビリテーションを行います。
  • 退院: 状態が安定すれば退院となります。

退院後の生活

  • 内服薬: 指示された内服薬をきちんと服用してください。
  • 術後のケア: 手術後の生活指導を行い、早期の社会復帰を支援します。
  • 定期的な診察: 定期的な診察を受け、心臓の状態をチェックしましょう。
  • 生活習慣: バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、健康的な生活を送りましょう。

よくあるご質問

Q:ロボットが自動で手術を行うのですか?
A:いいえ。外科医がda Vinciシステムを操作し、すべて人間の管理下で手術が進みます。
Q:誰でも受けられる手術ですか?
A:持病や心臓の状態によって適応が異なります。医師の診察・検査の上でご相談ください。
Q:手術時間はどれくらいですか?
A:手術の内容にもよりますが、約 3-5 時間です。僧帽弁形成術以外に併施手術が必要な場合は、手術時間が長くなります。
Q:入院期間はどれくらいですか?
A:約 1-2 週間です。術後の状態をみながら適宜判断します。
Q:手術費用はどれくらいですか?
A:保険適用となりますので、自己負担額は加入されている保険の種類によって異なります。詳しくは当院の医療相談室にお問い合わせください。高額療養費制度も利用可能です。

おわりに

 ロボット支援下僧帽弁形成術は、僧帽弁閉鎖不全症に悩む患者様にとって、体への負担が少なく、早期回復が期待できる、革新的な治療法です。
「手術は怖い…」
「体に負担をかけたくない…」
そう思っている方は、ぜひ一度、当院にご相談ください。

ご質問・ご相談はお気軽に

詳しくは外来担当医、または当科のお問い合わせよりご相談ください。

動画1 ロボット支援下による低侵襲僧帽弁形成術(後尖切除および弁輪縫縮術)

動画2 ロボット支援下による低侵襲僧帽弁形成術(ロボットアームの動き)

動画3 ロボット支援下による低侵襲僧帽弁形成術(後尖切除および弁輪縫縮術)

動画4 ロボット支援下による低侵襲僧帽弁形成術(通常、右小開胸下では非常に難易度が高いとされる複雑病変に対しても当院では対応可能)

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